今回の記事は、提灯を保管したいと思いたった時、どうすればいいのか?疑問に思ったあなたに贈ります。
この記事を読むことで、あなたはもう提灯の保管方法に迷うことがなくなるでしょう。
だから、じっくりと読み進めて頂ければ幸いです。
詳しく解説!提灯を保管する手順とは?
ちょうちんを保管する手順は、以下のとおりです。
- 提灯に付いている埃やゴミ、その他の汚れをハタキや乾いた布で落とす。
- 破れている部分はないか確認し、ゆっくりと折りたたむ。
- 木箱やブリキ箱などしっかり密閉できる箱に入れる。
順を追って、それぞれ詳しく見ていきましょう。
提灯に付いている埃やゴミ、その他の汚れをハタキや乾いた布で落とす。
屋外はもちろん、屋内で使用していたちょうちんであっても、意外と汚れています。
薄っすらとホコリをかぶっていることは言わずもがな、汚れが付着していることも度々ございます。
これらをほったらかしにして、提灯を収納してしまうと、埃は落ちにくくなり、汚れはシミになりと、良いことはありません。>
ですから、しっかりと保管前には埃や汚れを落とすようにしましょう。
ハタキや乾拭きと言った、なるべく提灯の表面に傷を付けない道具での掃除がベストですが、落ちにくい埃や汚れが付着していた場合には、毛先の柔らかいブラシや絞った濡れ付近などのご使用もお考え下さい。>
ただし、あまり強くこすり過ぎるのは危険です。提灯がひどく損傷する場合があります。
掃除をしたのに、残ってしまう埃や汚れは無理してはいけません。ある程度の妥協は必要です。>
破れている部分はないか確認し、ゆっくりと折りたたむ。
保管前に破れていたのか?それとも、保管方法により提灯が破れたのか?これは後々のことも考えると重要です。
そのため、ちょうちんを収納する前には全体を見回し、破れなどの損傷がないかの確認を行って下さい。>
破れていた場合は、再現提灯を作成するか?別途、オリジナル作成、もしくは既製品のご購入をご検討ください。
続いてー・・・提灯を保管する際は、折りたたむ形で収納します。
しかし、ただ折り畳むだけでは、重化と呼ばれる上部についた輪っかの重みにより、提灯を傷めてしまう可能性があるため、中に新聞紙などの緩衝材を入れます。>
緩衝材は、プチプチなどでも良いですが、新聞紙は湿気取りの役割もしますし、何処の家庭でも入手しやすい物なのでオススメです。
なお、ここが一番重要なポイントですが、新聞紙は一度クシャクシャにしてから再び広げて、提灯の中に入れて下さい。
枚数は、見開きを1枚とした場合、2~3枚を入れると、十分な緩衝材となります。
木箱やブリキ箱などしっかり密閉できる箱に入れる。
提灯を長期間保管する場合、天敵となるのは虫や湿気です。それらの被害から守るために、密閉できる木箱やブリキ箱の中に入れて下さい。
またいずれの場合にも、箱の下には新聞紙を敷き、さらには防虫剤などの虫よけを提灯の中に入れておくようにして下さい。>
これにより、虫や湿気の被害から提灯を守ることが出来ます。>
なお、極短期間での提灯保管は、風通しがよく、湿気も少ない、太陽光も届かないような場所で吊るしたままかけておくことをオススメします。
もちろん、長期間の保管する場合も吊るしたまま置いておくのは有効です。
以上が、提灯の保管方法になります。ご紹介した手順通り、保管して頂ければ、保管状態が悪かったー!!!って事態は避けられます。
材質の違いによる提灯保管の注意点は?
主に提灯は、和紙とビニールにより、制作されております。そのため材質により、気をつけたい保管方法があります。
和紙提灯の保管方法は?
和紙提灯は、文字通り和紙で作成されていす。そのため、水気は苦手であり、もし水気がついた場合には、しっかりと拭き取る、そして乾燥させることを忘れないようにしてください。
また和紙提灯には、油引きと呼ばれる加工が施される場合がございます。
油引き提灯に使われる油は、ゴキブリなどの害虫が好む成分であるため、保管する際はいつも以上に防虫対策をしっかりと行って下さい。
ビニール提灯の保管方法は?
ビニール提灯を保管する際は、折りたたみ方、そして開き方にご注意していただく必要があります。
ビニールちょうちんは素材の特性上、暑さによるベタつきや寒さにより固くなる可能性がございます。
暑さによる対策は、全体にベビーパウダー(タルカムパウダー)をまぶして下さい。また特にプリント部分には、しっかりと粉をまとわせ、折りたたむようにして下さい。
なお開くときは、出来るだけゆっくりと開く必要があります。
一方、寒い時はもう一工程加えましょう。それは開く時です。勢い良くちょうちんを開いてしまうと、バリっと壊れてしまう可能性がありますので、そのため、開きにくさを感じたら、ドライヤーで温めながら、ゆっくりと開いて下さい。
この時、霧吹きなどで水分を補給しつつ、開くと綺麗に提灯が開きます。
形状の違いによる提灯保管の注意点は?
提灯はベーシックな丸型や長型のほかにも、弓張り型や桶型、看板型や小田原型と言った少し風体の違う形状が存在します。
これらの提灯も基本的には、丸型や長型と保管方法は変わりませんが、弓張りでは弓部分の手入れもしなければなりません。
弓は鉄製なので、サビ対策としてパラフィン紙などに包み、ちょうちんと共に保管してください。
桶型や看板型は、形状こそ特殊ではございますが、通常の保管方法で収納して頂けます。
小田原型は、上部の重化が大きく、折りたたむと弁当箱のようなコンパクトな形になります。
元々が、持ち歩くことを想定して作成された提灯なので、ある程度の衝撃には耐性を持ちますが、防虫や防湿に関しては想定されておりません。しっかりと保管方法を確認し、収納して下さい。>
設置場所の違いによる提灯保管の注意点は?
屋外設置していた提灯は、汚れも目立ちます。そのため、落としきれない埃や汚れがたくさん付いているかと思います。
屋外で使用される提灯は本来、長期間の保管を検討されることは少ないと思いますが、収納する際には適度な汚れ&埃落としと、乾燥を行った後に正しい手順でしまって下さい。>
逆に屋内設置していた提灯は、埃や汚れの度合いも少ないとは思いますが、きれいにしてから保管するようにしましょう。
またお祭りなどで使用した提灯の保管ですが、特殊サイズの物になりますと、倉庫やガレージなどに収めておく形になると思います。この際は、直射日光や虫の被害、そして湿気に注意してください。
一般的なサイズであれば、ご自宅の鴨居にかけておいたり、今まで伝わってきた保管方法があると思います。
それで問題ないようでしたら、現状を維持しましょう。もし問題があるようでしたら、今回ご紹介した保管方法をご参考にして下さい。>
出来る限り、丁寧に伝えたつもりではございますが、いかがでしたでしょうか?
提灯は、きちんと保管することで、長期間使用することができます。
くれぐれも、間違った保管方法をして後悔しないようにしましょう。