提灯をインテリアにする。
それは決して、最近では珍しい話ではなくなりました。
しかしまだまだ、普及しきれていないこともまた事実。
日常の風景の中にもっと提灯があると嬉しい私は、普及する方法をちょっと考えました。
提灯には和柄が似合う!でも肝心の和柄ってなんだ?
街で見かける提灯を想像してみましょう。
漢字が入っていますね。販促宣伝や看板が目的なので、店名などが入るのが普通のことです。
しかし、インテリアとして考えると、ああ言ったデザインでは困りますね。
どうですか? お部屋の入口に『酒』って書かれた提灯があったら。
どんだけの酒豪アピールだよ!って、思わず突っ込みたくなりますね。
- インテリア提灯には文字が合わない
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ずばりこれです!
インテリア提灯には、文字が合いません。
英語ならいいんじゃ?漢字よりは合うかもしれません。
しかし、英語を入れるなら提灯にする必要はないです。
提灯をインテリアにする意味は、独特の雰囲気を活かすことです。
英語を入れてしまっては、インテリアとしては失格です。
※販促宣伝用には全然ありです。
ではどうするべきなのか?
簡単です。日本の柄。和柄を入れれば良いのです。
インテリア用の提灯に合う和柄とは?
インテリアとして提灯を使うなら、どんな和柄が似合うでしょうか?
和柄と言われて、多くの人が思い浮かべるのは、市松や巴などの紋様になると思います。
もちろん、こうした和柄を取り入れたインテリア提灯を作成するのも良いです。
が、紋様を入れると、どこかお祭りの雰囲気を漂わせてしまいます。
これがインテリアとしてどうなのか?そこが気になる点です。
- 提灯に合う和柄
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私がオススメする和柄は、桜や梅などの花を模った模様です。
もちろん、木を描いても良いでしょう。どちらにしても、日本的な植物が和柄に向いています。
特にインテリアとしているので、お部屋の中を彩っても可笑しくない物。
そんなデザインがベストです。
- 他にもある?
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例えば、富士山やキジ、トキなども日本的なものです。
柄としても通用します。また、神社の鳥居も和柄と言えます。
しかし、お部屋のインテリアと言う観点から少し外れているのでは無いかと思い、今回のリストからは除外しました。
さて、先に挙げた桜や梅などの和柄。
具体的には、どんな物があるんでしょうか?
それらを一つずつ挙げ、特徴を捉えていきましょう。
インテリア用提灯に取り入れる植物和柄10選
インテリアとして部屋に飾るちょうちん。
それに最適な和柄を10植物ほどリストアップしました。
どれも日本的な印象のある和柄デザインに最適な物となっております。
- 桜
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桜の花はもちろん、桜の木も絵になります。
私の個人的な話としては、桜の木描きにハマった時期があります。
スゴく特徴があって、桜の木って面白いんですよね。
そんな桜。春になれば咲く桜。
別れと出会いの象徴とされたり、散る姿がメタファーに使われたりと、ずいぶんと使いやすい花となっています。
外国人の方も桜は、日本の花と言う認識を持っています。
そんな桜は、花びらを模ったもの、全体を描いたものなどが良いでしょう。
お花見提灯によく使われる和柄ですが、だからこその使いやすさがあります。
- 梅
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春のおとずれを梅の花から感じる人も多いでしょう。
梅の木や花も和柄として、提灯の柄に最適です。
梅の木が絵になるのは動きがあって、個性が光ること。
インテリアとして間違いなく絵になる和柄です。
梅の花や木、うぐいすなど、明るくなるデザインだと思います。
- 菊
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菊の花も日本的ですね。非常に豪華であり、力強くもある。
私は出身地域の関係で、菊は見るよりも食べるほうが好きです。
観賞用にも食用にもなる菊。だったら和柄にならない訳がありません!
菊は一輪でも豪華ですが、たくさん集まっても豪華です。
この辺は、個人の裁量になります。
ただ、物販用として考えるなら、盛りすぎない方が良いでしょう。
逆に還暦祝いのプレゼントなどには豪華に盛って、お祝い感を出してみては?
- 椿
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雪化粧とスゴくよく合う花ですね。椿の赤い花は絵になります。
空気の冷たさに呼応してか、椿が持つ赤や黄色って、強さを感じます。
凛とした強さ。
それは温かな温度ではなく、厳格な強さだと感じます。
椿の花は蕾や花が描かれます。常緑広葉樹なので葉っぱの色も使えます。
はっきりとした色彩をどう提灯で表現するか?
このへんが面白みであり、魅力となっています。
- 山茶花
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さざんかって、椿とほぼ同じ花です。
見た目では区別つきません。
咲く時期が少し山茶花が早く、椿はより寒くなってから咲きます。
昔、12月頃でしょうか、椿が咲いてると思っていたら、両親にあれは山茶花だと否定されました。
そんなことから、椿と山茶花は咲く時期が違うことを知りました。
ちなみに散り方も違います。
椿はボトっと花が落ちます。山茶花は一輪ごとに散ります。
これで見分けがつきます!
そんな山茶花は、椿と同様な描き方で提灯に取り入れてはいかがでしょうか?
- 藤
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薄紫色で綺麗な花ですね。藤の花は。
藤と言えば、藤棚なわけですが、実際に見てみるとスゴイですよね。
人工的に組み上げているはずなのに、スゴく活きています。
春から夏にかけての季節、空の色との対比もちょうどよく、とても映える印象を持っています。
そんな藤を提灯に取り入れる。
その時はやはり、藤棚として描きたいものですね。
- 萩
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日本的な花を考えると、萩という花もあがってきました。
秋の七草の一つで、夏頃から秋の中頃まで花を咲かせている植物です。
デザイン的には表現が難しい印象を受けます。
しかし、なかなかどうして可憐な花であり、華やかな雰囲気が魅力です。
- 桔梗
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桔梗は家紋としても使用されており、日本的な花です。
青紫や薄紫色の花を咲かせます。特徴的なのは花びらの形。
家紋にしたくなるのがスゴく良く分かる形状をしています。
ちなみに桔梗も秋の七草の一つだったとされ、自生種は絶滅危惧種に指定されています。
桔梗はストレートに模様として表現しても面白いでしょう。
また、色を取り入れて、提灯全体を薄紫に染めると綺麗です。
- 竹
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竹は1日で1mも伸びるとか。
実際に見たことはありませんが、竹林所有者の話を聞いたことがあります。
竹のニオイっていいですよね。色も綺麗です。
味覚も楽しませますし、加工すれば聴覚も楽しませます。
竹と日本人の関係は大変深く、昔から馴染み深いものでした。
有名なところでは、竹取物語がありますね。
『今は昔、竹取の翁というものありけり、野や山にまじりて、竹を取りつつ、よろずのことに使いけり…』
こんな一文から始まる古典話ですね。
それぐらい、昔から親しまれていたし、身近にあったことが分かります。
さて、竹を提灯に取り入れるなら、その特徴的な真っすぐ伸びた姿、そして葉を描きましょう。
その上で、どの様な柄にするか楽しんで描いて頂ければ幸いです。
- 松
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松って本当に日本的な木ですよね。
例えば、お正月を祝う門松。
例えば、忠臣蔵の松の廊下。
日本人は、本当に松が好きですね!
そんな松ですが、子供の頃に松の葉で相撲を取って楽しんだ記憶が。
また、人に刺すいたずらや、松ぼっくりを投げるいたずらも。
それだけ身近に松はあった気がします。
特に海沿いの街で育ったので防砂林として、松林がたくさんあり。
それだけ身近で日本的。しかもめでたい松。
提灯の柄として、ふさわしくない訳がありません。
松単体で描くのも良いですが、海とセットにするのも松らしいです。
今回ご紹介した植物10選以外にも、様々な日本的な物はあります。
それらも和柄として十分、提灯に合うと思います。