ある人が、子供は大人に夏休みを運んでくる存在だと言いました。なるほど、上手いことを言うものだと、少し大人になりかけていた私は思ったわけです。
そんな夏休みには、自由研究が付き物ですよね!そこで今日は、夏休みの自由研究に提灯作りでもしてみませんか?と言うご提案になります。
これはきっとお子様とご一緒に、自由研究はなにをやろっか?とお考えになっているお父様、お母様が見ていると思います。だからこその提案だったりします。
昔の日本では、提灯で足元を照らしながら夜道を歩いていました。でもそれは、今では忘れ去られた光景です。そういう時代があり、今があることを親子で再確認することは、文明のありがたみを噛みしめると共に、省エネの意識を高めることにも繋がります。
せっかくの自由研究です。それぐらい深い意味を考えて行ってみるのも良いのではと思いますよ。
最終目的は灯りを灯すこと!じゃあ提灯の灯りには何を使う?
提灯は形状だけの物ではなく、もっと実用的な物です。現代では、ラーメン屋や居酒屋と言った飲食店などの店先を装飾したり、宣伝したりと大活躍しています。
と言うことは、自由研究として提灯を制作するのであれば、何かしらの灯りが必要となります。そこでまずは現在、灯りとして使用されている物についてご紹介していきます。
- 電灯
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現在では電灯が、提灯の灯りの主流です。当店でも販売している専用のソケットを用いて、使用されることが多くなっています。
電灯と専用ソケットを活用して、飲食店やお祭り会場で賑やかさを下支えしています。
電灯を使うメリット
電灯を使うメリットは、ローソクの様に燃えないことです。また、長時間の点灯が可能で、風が吹いても消えることがありません。
電灯を使うデメリット
電灯を使う以上は電力を使用するため、エコではないと言えます。また、夜間使用時に停電した場合、様々な効果が著しく減少します。
昔から使用されている物であり、火を灯したローソクを提灯の火袋に入れて使用します。現在では使うことが減りましたが、伝統を大切にするお祭りなどでは、今もローソクが使われています。
ローソクを使うメリット
電灯とは逆に電力を使用しないため、エコです。また、自然な灯りとなりますので、独特の味わいがあります。
ローソクを使うデメリット
風に弱く、提灯の素材から見て、火災を起こす心配があります。また、使用時間には限りがあります。
現在でも使用される灯りは電灯とローソクの2つです。他にもクジラの油に代表される魚油なども昔は使用されていましたが、現在では効率が悪く、一般的に使用されていません。
自由研究で提灯を作る場合、使用できるのはローソクではなく、電灯になるのではないでしょうか?そうしたことを踏まえて、作り方に触れていきましょう。
自由研究で小学生だって作ることができる手作り提灯の作り方は?
単に手作り提灯と言っても、竹骨や和紙、ビニールを使用した本格的な物を作ることは出来ませんから、もっと簡単に手に入る素材での提灯作りとなります。
そこでペットボトル2本を用意しましょうか。これなら誰であっても用意することが出来ます。手元にないのであれば、何かしらの飲料を購入し、空にするだけで用意可能です。
ペットボトルのサイズは、なんでも出来ます。2リットルサイズであれば、2リットルサイズでの作り方が。500mlサイズであれば、500mlサイズでの作り方があります。
同サイズのペットボトル(2本)を用意したら次はどうするのか?
ペットボトルを用意したら、加工に入ります。カッターを使用することも手段ですが、100均などで販売されている、甲殻類の殻でも切ることが出来るハサミを用意し、ペットボトルの飲み口部分と胴体部分を切り分けましょう。
より本格的な提灯目指して作るのなら、底面と胴体部分も切り離しましょう。
3パーツに分けられました。オーソドックスな提灯型を制作するのであれば、用意したペットボトルを2本とも同じように切り分けましょう。
次は、1個の胴体部分に2つの飲み口の部分を取り付けます。上下に付けます。取り付ける時は、接着剤やボンドなどを乾いた時に透明になる物をご使用下さい。
あとは千枚通しなどで上に部分に穴を開けます。これは対角線上に貫通させます。出来れば、連結させた部分に穴を空けることで出来上がったペットボトル提灯が強固になります。(ちなみに、下部の連結部にも穴を空け、針金などを通すことで強固な連結が可能です。
最後に吊るすために針金などを上に通して、豆電球などを上から忍ばせれば、ペットボトル提灯の完成です。表面は今のままでは透明ですが、和紙や薄紙を貼り、何らかのデザインを施すことで、まさに自由研究の作品となるでしょう。
ご紹介したものは、もっとも単純なペットボトル提灯の作り方です。もう少し凝った物、もしくは、本格的な物をと考えるならば、上下に付けた飲みくちを底面に変更すると良いでしょう。
ペットボトルで出来る提灯形状は?
小学生でもペットボトルを使うことで提灯が制作できるのであれば、どの程度の物まで使用できるのか? この点を考えてみましょう。
ちなみに現在、提灯には丸型、長型と言った定番の物から、弓張り、桶、看板・小田原、ミニといった感じで様々な形状があります。
この中ではミニは、ペットボトルを使う以上、大抵完成していますからこれは数えないとして、他の物は作れるのか?この点を考えていきましょう。
弓張り提灯はペットボトルで制作可能か?
弓張りの特徴は、手持ちの持ち手と平置きを可能にするちょっとした足です。
いずれもペットボトルを加工することで、制作することが出来るため、弓張り型ちょうちんは作ることが出来ます。
桶型提灯はペットボトルで制作可能か?
ペットボトルちょうちんは、どこか桶型の様な形状をしています。より桶型具合を強調するのであれば、飲みくちを切る際、多少の工夫をする必要があります。それはちょっと難易度が高いので、もしかしたら自由研究では難しいかもしれません。
しかし、基本的な形状が出来上がっていることを考えると、桶型ちょうちんもペットボトルで作ることができます。
看板型・小田原型ちょうちんはペットボトルで制作可能か?
もし看板・小田原型ちょうちんをペットボトルで制作したいのであれば、より多くの本数を準備し、ジャバラ式で折りたためる様な仕組みにする必要があると思います。
しかし、これは決して簡単なことではなく、なかなか手の込んだ自由研究になるでしょう。