提灯を使ったお祭りというものは全国にあり、それを一つ一つ紹介していくと膨大な数になるため、1回で紹介しきるには些か無理があると思います。
その為、今回は見事な提灯櫓が組まれた太鼓台を山車の様に引っ張り、街中を彩る二本松ちょうちん祭りについて紹介して行きたいと思います。
また、実際に二本松ちょうちん祭りが開催される時期に二本松市を楽しみたいと思われる皆様の為に、有名な観光地も合わせてご紹介します。
二本松市ってどんな所?どんな物が有名なのか?
二本松市は福島県のほぼ中央より北に位置する人口6万人ほどの都市です。
名称の由来は、とても知名度の高い二本の松があったからとする説と、四本松城(宮森城-現在は城跡のみ)に二本の松を移植したからとする説があります。
いずれにしても、二本の松が地名の由来になっている都市である事が分かります。
二本松は元々、市ではなく町でした。それが多くの合併を経て、昭和33年に市制を施行した後、平成17年には安達町、岩代町、東和町と合併し、新しい二本松市となりました。
西日本に住む人はもちろん、関東周辺の皆様にとって、二本松市が何処の都道府県にある都市なのか?認知されているのかは難しいところですが、2011年の東日本大震災の際、比較的内陸部にある二本松市でも大きな被害があり、ニュースではよく聞いた名前だったのではないでしょうか?
そんな二本松市(旧安達郡油井村字漆原)は、智恵子抄で有名な高村智恵子の出身地になります。智恵子抄には、安達太良山や阿武隈川、そして智恵子の杜公園と名付けられた散歩コースなどが点在しています。
二本松ちょうちん祭りはいつあるのか?そして、どんなお祭りなのか?
二本松ちょうちん祭りは、二本松神社の例大祭であり、日本三大提灯祭りの一つに数えられるお祭りです。
毎年10月4~6日に開催されており、2017年(平成29年)は平日の水~金曜日の開催ですが、盛り上がることは必至です。
お祭り内で演奏される祭り囃子は、福島県が指定する重要無形民族文化財であり、お祭り自体も2011年にその指定を受けた経緯があります。
お祭りの始まりは、織田信長の家臣丹羽長重の孫にあたる光重が、1664年に二本松神社を祀った事が始まりであり、今の様に提灯を盛大に使うようになったきっかけは、元々のお祭り開催日である旧暦の8月14~16日が中秋にあたっていた事もあり、夜は暗い為、足元を照らす灯りとして持っていたことから始まったとされます。
なお、現在の様に10月4~6日にお祭りが行われる様になったのは、大正7年からです。
二本松ちょうちん祭りはこんなお祭り!
動画からも御覧頂ける様に、かなり賑やかですし、なにより提灯の使い方が大胆ですよね!
二本松ちょうちん祭りの見どころは?
二本松ちょうちん祭りの見どころ、何と言っても提灯櫓が組まれた太鼓台です。
二本松ちょうちん祭りには7つの町がしますが、中でも宵祭りと言われる10月4日には、300個以上の提灯を付けた太鼓台が7町分すべて揃い、二本松市を練り歩く姿を見ることが出来ます。
二本松提灯祭りと共に訪れるなら?オススメの観光スポット
毎年10月4~6日に行われる二本松ちょうちん祭りですが、観光で訪れる事をお考えの場合、どうせならもっと二本松市を堪能したいと思われる人へ向けて、オススメの観光スポットをご紹介します。
近県に住んでいる人にとっては、あーそうか!と思える物を3つお伝えします。
- 二本松城
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二本松市にあるお城です。昔からのままではなく、復元されて今の姿となりました。
地方都市には、見てて楽しくなるお城と言うものが意外と残っている物で、二本松城もその一つであると思います。
- 二本松菊人形
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これは、近県の人間でも知っているイベント事だと思います。
2017年度の開催はまだ未定となっていますが、昨年度2016年は10月10日から11月23日まででした。
ちょうど二本松ちょうちん祭りとは被らない様に調節しているのかもしれませんが、こちらを目当てに観光されるのも良いと思います。
- 東北サファリパーク
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二本松市には東北サファリパークがあります。名前の通り、サファリパークです。
ライオンや象、フラミンゴなどアフリカンな動物たちがたくさんいます。
中にはレッサーパンダやニホンザルなどの、サファリっぽくない動物がいることも特徴の一つです。
以上のように二本松市には、ちょうちん祭り以外にも色々とお楽しみ頂けるスポットがあります。
また、ちょうちん祭りを見学したあと、本格的なちょうちんが作りたくなったら、お気軽にご質問ください。
当店はオリジナル提灯制作の専門店なので、そうしたご要望にもお応えいたします。